数あるOA機器の中でも、複合機・コピー機はスキャナー部分などガラス面が多く使われているため、特に結露が発生しやすいと言われています。これは、外気と複合機の内部との温度差が生まれやすいためです。複合機は、湿気との相性が悪いため、夏場のジメジメや冬場の加湿器近くの設置・運用などはなるべく避けてください。
結露とは
結露というのは外と中の温度差によって引き起こされます。一般的に梅雨や冬に起こりやすいとされていますが、夏場の冷房でも起こることがあるので注意が必要です。放置しておくと、故障の原因になります。
複合機の使用環境
温度や湿度の変化が激しい場所に設置すると、プリンターの動作不良や故障、感電、火災につながる恐れがあります。直射日光の当たらない、温度・湿度の変化が少ない場所に設置しましょう。また、印刷品質の為には、室温が20~33度の状態でご利用になることをおすすめします。
結露の症状
朝一番で電源を入れると、いつもより時間がかかる
複合機はウォームアップという仕組みがあるため、朝一などのスタンバイ状態から最初の印刷には時間がかかってしまいます。ですが、春や秋と比べていつもよりも時間がかかる場合は内部が結露している可能性があります。
きちんとコピーできない
コピー機能を使う際、原稿を読み込むミラーやガラスがメガネのように曇っていたり、画像を形成する内部部品に水滴が付着している場合があります。これはカセット内の用紙も過度の湿気を帯びている可能性が高く、不具合の原因となります。コピーしたものがぼやけている、部分的にコピーされない、擦れたようになっているといった症状が現れた場合、結露している可能性があります。
トレイ内の紙が波打っている
基本的に紙は湿度を吸いやすいものです。吸湿した用紙は繊維がふやけてしまうため、表面が波打ち、強度自体も弱まってしまいます。このような状態の用紙を給紙してしまうと紙詰まりが起こりやすいので注意が必要です。