USBメモリの使用にはさまざまなリスクが伴います。USBメモリは高速大容量のデータを入れて手軽に持ち運びできる携帯性の高いストレージで、仕事上のデータ移送にも重宝します。その反面、USBメモリの普及と比例し、紛失・盗難による情報漏洩は増加しており、損害の出たケースも報告されています。
USBメモリを使用する際のリスク
①紛失
USBメモリは手軽に持ち運びできるため、紛失しやすい傾向にあります。社外で紛失してしまった場合、重要なデータが漏洩してしまう危険性が高くなります。実際に、USBメモリをどこかに落としてしまった、置き忘れた鞄の中に個人情報を保存したUSBメモリが入っていたという事例も発生しています。
②盗難
情報を搾取する為、誰かがUSBメモリを盗むという危険性があります。鞄の置き引きや車上荒らしに遭った結果、その中にUSBメモリが入っていたというケースも考えられます。
③悪用のしやすさ
日常的にUSBメモリを使用していると、盗難などの犯行がしやすい状況が生まれてしまいます。社内の人間でも、簡単にUSBメモリにウイルスを忍ばせることやデータをコピーする事が可能になるので、注意が必要です。
④ウイルス感染
仕事を自宅で行った際に、気付かぬ間にウイルス感染しているパソコンでデータ編集を行い、感染したデータをUSBメモリに保存して会社に持ち込んでしまい、会社のパソコンへ感染。その後、社内LANやインターネットを介してウイルス感染が拡大。社内だけではなく、取引先のパソコンにもウイルスが感染し、甚大な損害を招いてしまうケースがあります。
USB以外のデータの受け渡し方法
社内でデータを受け渡したいのであれば、ファイルサーバーを利用したファイル共有がおすすめです。異なる部署間でも、本人同士が顔を合わせなくてもデータを渡せるので非常に便利です。また、クラウドサービスを利用しても同様のことが行えます。クラウドサービスの共有フォルダを使えば、自社と取引先間でも簡単かつ確実にデータを受け渡せます。メールでは送れないような大容量ファイルの送受信にも適しています。
それでも企業によっては、USBメモリが最も利便性の高い選択肢となることがあります。その場合はUSBメモリ使用によるリスクをしっかりと踏まえた上で、安全性の高い使い方をしましょう!