複合機・コピー機を使用する人なら誰もが目にしたことのある、トナー。今回は、トナーの特長やインクとの違いについてご紹介します。
トナーとは?
トナーの起源は1938年にアメリカ人が開発したもので、元々、電子の像を具現化する工程「toning(トーニング)」が起源の言葉で、それが変化して「toner(トナー)」になったとされています。粉ではなく帯電性を持ったミクロサイズの色粒子で、静電気を利用して紙に転写させ、熱によって定着させることで印刷をしています。トナーには4色あり、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4種類です。
トナーの特長
大量印刷に向いている
トナーはインクと違い粉を用紙に吹き付ける形で印字するため、1枚にかかる印刷時間が短く大量印刷にも強いとされてます。また、トナー自体も1本につき5,000~20,000枚印刷できるので、大規模オフィスなどで頻繁に印刷するのに向いています。
封筒などの様々な用紙に印刷できる
トナーで印刷する場合、粉を吹きかけて印刷するのではがきや封筒などの様々な用紙に印刷することができます。インクだと滲む、うまく印字できない場合があります。特殊な印刷をする際にはトナー式コピー機がおすすめです。
インクの特長
画質が良い
インク式は、印刷やプリントの画質が良いとされています。インクは液状の塗料を噴き付けることで印字するため、用紙の表面にとどまりやすく色の再現度が高いです。トナーに比べると高画質な印刷が可能で、写真などの印刷に向いています。ただ、液状ということもあって印字が滲みやすく、色落ちしやすいというデメリットもあります。また、印刷スピードもトナーより遅く、頻繁に利用するとインク切れが早いという特徴もあり、割高です。