四季別に起こる複合機のトラブル事例と改善策

季節による複合機のトラブルは、気温や湿度などの環境条件が変化することに
より、機械内部の動作に影響を与えることがあります。特にオフィスで使用
される複合機は、プリントやコピー、スキャンなどさまざまな業務に使用されるため、季節ごとのトラブルを理解し、適切な対策を講じることが重要です。
以下に、四季それぞれに起こりやすいトラブルとその改善策について詳しく
説明します。

春:気温・湿度の変化に伴うトラブル

春の特徴と影響

春は気温が上昇し、湿度も高くなることがあります。この季節に多いトラブルは、湿気による影響です。湿気は複合機内部の電子機器や紙の取り扱いに悪影響を与え、紙詰まりや印刷品質の低下、さらには機器の故障を引き起こす可能性があります。

春のトラブル事例と改善策

1.紙詰まり
春の高湿度によって紙が湿気を吸収し、紙の厚みや柔軟性が変化します。その
結果、複合機内部で紙が詰まる原因となります。特に、ファクスやプリンターに使われる用紙が湿気で膨張すると、送りローラーに引っかかりやすくなります。

改善策
・用紙を乾燥した場所で保管することが重要です。特に湿気の多い場所には、
除湿機を使って湿度を管理します。
・定期的に複合機の用紙トレイや送りローラーを掃除し、湿気の影響を
受けにくくするためのメンテナンスを行います。

2.印刷品質の低下
高湿度はインクやトナーにも影響を与え、印刷結果がぼやけることがあります。特に、湿度が高いとトナーが紙にしっかりと定着せず、色が薄くなることが
よくあります。

改善策
・複合機の周りの環境を調整し、湿度が高すぎないようにします。湿度計を
設置し、必要に応じてエアコンや除湿機で湿度をコントロールします。
・トナーを適切に保管し、湿気を避けるようにします。湿度の高い季節は、
トナーやインクの劣化が早く進むため、定期的に交換や補充を行うように
しましょう。

3.機械内部の腐食
春の湿度が高い季節に、機械内部の金属部分が腐食することがあります。これが原因で電子機器やモーターが故障しやすくなります。

改善策
・定期的な点検を行い、内部に湿気が残らないようにします。湿気がこもる場所を乾燥させるために、エアコンを使用して湿度をコントロールすることが
重要です。

夏:高温による過熱や機械故障

夏の特徴と影響

夏は気温が非常に高くなるため、複合機が過熱して故障するリスクが増します。また、エアコンの使用により室内の湿度が急激に変化することもトラブルの原因となります。特に、長時間稼働している複合機では過熱によるトラブルが発生
しやすいです。

夏のトラブル事例と改善策

1.過熱によるシャットダウン
高温になると複合機内部の電子機器やモーターが熱を持ち、過熱が原因で自動的にシャットダウンすることがあります。これが頻繁に発生すると、機器の寿命が短くなる可能性もあります。

改善策
・複合機の設置場所を涼しい場所に移動させ、直射日光が当たらないように
します。エアコンが効いている部屋で使用することが推奨されます。
・定期的に複合機の冷却ファンを掃除し、機械内部の熱がこもらないように
します。
・複合機を長時間連続で使用しないように、適切な休憩を取らせることも
重要です。

2.トナーやインクの劣化
高温の環境では、トナーやインクが劣化しやすく、印刷品質が低下します。
また、インクが乾燥しやすくなるため、プリンター内部で詰まりが発生することがあります。

改善策
・トナーやインクを涼しい場所で保管し、使用前に温度が適切であるか
確認します。
・使用しない時には複合機をオフにすることで、内部の熱の蓄積を防ぎます。

3.機械内部の故障
高温により機械内部の部品が故障するリスクも増加します。特に、モーターや
ヒートローラーが熱でダメージを受けると、複合機が正常に動作しなく
なります。

改善策
・複合機の内部にほこりがたまらないように定期的に掃除を行い、過熱の原因を取り除きます。
・熱を持ちやすい部品は交換時期を早めに設定し、故障を未然に防ぎます。

秋:乾燥による静電気や用紙の不具合

秋の特徴と影響

秋は気温が下がり、乾燥した空気が支配する季節です。この乾燥は静電気を引き起こし、複合機に影響を与えることがあります。特に静電気が溜まることで、
紙がうまく送られなかったり、印刷物に黒い線が出たりすることがあります。

秋のトラブル事例と改善策

1.静電気による紙詰まり
秋の乾燥した空気は静電気を引き起こし、紙が静電気で引き寄せられることが
あります。このため、紙が正しく送り込まれず、詰まりやすくなります。

改善策
・複合機の周囲に湿度を保つための加湿器を設置します。湿度が30%〜50%程度を維持することで、静電気の発生を抑えることができます。
・用紙を取り出して、静電気が発生しにくい状態で使うようにします。

2.印刷物に黒い線が入る
静電気が発生すると、トナーが正しく定着せず、印刷物に黒い線や汚れが
つくことがあります。特に、乾燥した秋の季節にはこの現象が
起こりやすいです。

改善策
・印刷する前に、トナーやインクが適切に定着するよう、複合機を予熱することが効果的です。
・静電気を避けるために、複合機の周囲の環境を適切に保つことが重要です。

冬:寒冷による機械の動作不良やトナーの詰まり

冬の特徴と影響

冬は外気温が低く、室内も寒くなることが多いです。寒冷環境では、複合機の
動作に支障が出ることがあります。特に、トナーの流動性が低下し、印刷時に
トナーがうまく定着しないことがあります。また、寒さにより機器の可動部分が硬くなり、動作不良を引き起こすこともあります。

冬のトラブル事例と改善策

1.トナーの詰まりや定着不良
冬の寒さにより、トナーが硬くなり、正常に定着しないことがあります。
これにより、印刷物にかすれやムラが発生します。

改善策
・複合機を温かい場所で使用し、トナーやインクが適切に作動するように
します。
・定期的にトナーを交換し、冷えた環境では印刷前に温めてから使用するようにします。

2.機械の動作不良

寒冷時には機械内部の可動部分が固まりやすく、モーターやローラーが正常に
動作しないことがあります。これにより、紙の送りがうまくいかないことが
あります。

改善策
・複合機を温かい場所に設置し、寒さが影響しないようにします。
・定期的に機械を動作させて、冷えすぎないように心がけます。

まとめ

四季折々の気候変動によって、複合機のトラブルが発生する可能性は高くなりますが、適切な環境調整やメンテナンスを行うことで、トラブルを最小限に抑えることができます。ACNでは、複合機の取り扱いだけでなく、導入後のサポート・メンテナンスも付いたプランで、ユーザー様から高く評価の方頂いております。季節要因に関するトラブルで入替をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせください!

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