何気なく使用しているコピー機のトナー。
このトナー、いったい何から出来ているのかご存知でしょうか?
トナーは、5〜8ミクロン(1ミクロンは1ミリの1000分の1の長さ)という、非常に小さな粒状の粉です。トナーの材料は、色々な役目をもった粒子の混ざった透明な樹脂です。この樹脂を含め、コピー機のトナーに使用されている代表的な材料を、簡単にご紹介します。
透明な樹脂
これはプラスチックのことです。
樹脂は熱で溶けやすいので、「定着」の際に加える熱で溶かし、トナーの色成分が紙とくっついて離れないようにする接着剤の役割を担います。その樹脂の中には、顔料やワックスなど様々な材料が混ざっています。
顔料って?
ワックストナーに色をつけるために「顔料」という色材が入っています。
皆さんが使っている絵の具を思い出してください。絵の具のさまざまな色も、顔料で作られた色です。
顔料は、コピー印刷のインクや塗料、化粧品やプラスチックの色など、いろんな場所で使われています。
カラーコピー機では、イエロー(黄色)の顔料、マゼンタ(赤紫色)の顔料、シアン(水色)の顔料、ブラック(黒色)の顔料を樹脂の中に混ぜて、トナーの色を作っています。